MRの仕事(基礎・学生向け)

【学生向け】MRの学歴など質問回答

こんにちは!ゆうです。
新社会人の皆さま、おめでとうございます!
社会に出て、色々な経験をされると思いますが、一緒に頑張っていきましょう!

さて、今日はTwitterのDMで質問をいただいたので、回答していきたいと思います。
このブログを初めてまだ間もないのですが、こんなに早くつながることが出来たことにびっくりしつつとても嬉しかったです。

質問内容を要約すると以下のとおりです。

・MRになるためには、いわゆるFラン大学 文系卒でも大丈夫か?
・外資系MRを目指すなら、英語系の学科を出たらいいのか?
糖尿病の患者さんはいなくならないから、糖尿病に特化したメーカーが良いと勧められたがどう思うか?

実はこの質問をこの4月から高校3年生になる学生さんから頂きました。
この他、ご自身の状況や心境についても教えて頂きましたが、質問内容を要約すると上記のとおりかな?と思います。
それではざっくりですが、個人的な見解を書いていきたいと思います。

Fラン大学文系卒でもMRになれるか?

結論からいいます!
MRとして就職できることは可能だが、競争は激しいと思います。
もう少し解説していきます。

卒業する大学について
正直言うと有名大学出身者が有利なのは間違いないです。
これは一般企業でも同様な傾向だと思います。

いわゆるFラン大学でも大丈夫か?ってところですが、こちらはFラン大学の基準があいまいなので回答が難しいですね。
個人的な感覚になってしまいますが、まわりのMRは学歴が高い人が多いように感じます。
ただ、必ずしも国立大学出身や早稲田、慶応のようなトップ私大を卒業しているか?
と言われるとそうではありません。
エリートも多いですが、偏差値の高くない大学出身者もMRとしてバリバリ活躍されてます。
私自身も、偏差値でいうと50代の大学を卒業してMRとして今も働いています。

文系か?理系か?
出身学部についてMR認定センターが調査したデータが紹介された記事がありました。

Career Garden
http://careergarden.jp/mr/gakkou/

MR認定センターがとったデータによると、薬学部12.0%、理系学部28,1%、文系学部57.3%となっていました。(2013年のデータで少し古いですが・・・)
なのでMRは文系出身でも就職は出来ますし、むしろ文系出身者の方が多いのが現状です。
なので文系出身でも大丈夫ですね!
ただ、将来製薬業界を目指すのであれば、薬学部を目指すのがオススメです。
医学、薬学の基礎がちがいますし、薬学部出身者はMRとして優秀な成績を収めている印象があります。

ちなみに2017年度に同じくMR認定センターが薬学部出身のMRの推移を発表しています。
(上記とは別のアンケートのようです)

MR認定センター
https://www.mre.or.jp/ojt/documents.html

ここ10年の薬剤師の推移は全体の10%程度のようですね。

外資系MRを目指すなら、英語系の学科を出たらいいのか?

こちらも結論から言います!
外国語学科を出ても外資系に有利とは思いません。(個人的な印象ですが)

ただし、会社によってはTOEICスコアが必須になってるところもあります。
理想は理系(できれば薬学部)をでて、英語も勉強することではないでしょうか。
文系出身で外資系に勤めている方もたくさんいます!
ただバリバリ出世したい人は英語が必須のようですね!

糖尿病に特化したメーカーが良いと勧められたがどう思うか?

ざっくり言うと以下のように考え質問をいただいたのかと思います!

        糖尿病の患者さんはいなくならない!(むしろ増える!)
                  ↓
        糖尿病薬を作っているメーカーは安定して薬が売れる!
                  ↓
        糖尿病メーカーのMRになれば会社は安定していて安心!

実は私も学生時代に同じような思考をしていました!(笑)
よくわかります!
が、現実はそううまくいかないのです・・・

最近の糖尿病領域について解説しながら、見解も述べたいと思います!

2014年に糖尿病薬市場に新たな作用機序の新薬(SGLT2阻害薬)が発売され始めました。
大手メーカーがこぞってSGLT2阻害薬を開発し、次々と発売されたことが記憶に新しいです。
今も各メーカーはSGLT2阻害薬を精力的に販売促進活動をしていますが、想定したより売上が伸びていないのが現状です。

なぜSGLT2阻害薬は想定より売上を伸ばせなかったのか?
いくつか要因があるかと思いますが、その1つとして、良い薬(DPP4阻害薬)が
既に市場に存在していたことが挙げられます。

ここで話は少し変わりますが、高血圧についても考えてみます。
高血圧の患者も糖尿病の患者同様、いなくならないですが、高血圧の薬でこれから儲けようと考えている会社は少ない、というか殆どないと思います。
理由は簡単で、こちらも既にいい薬がたくさんあって、そのジェネリック(後発品)がでているからです。
従来の高血圧の薬より、もっと良い効果で安全性が高い薬剤が開発できれば、新薬でも儲けることができるかもしれません。
しかし現状は、従来の薬より、いい薬を開発するのは非常に難しくなってきています。

糖尿病の話に戻します。
数年後糖尿病領域も、高血圧の領域と同様に新薬の特許がなくなり、ジェネリック(後発品)が市場に出回ってきます。
今の時代は後発品が出てくれば、残念ながら80%以上は切り替わってしまい、先発品(新薬)は殆ど売れなくなってしまいます。

なので、糖尿病の患者さんはいなくならない=糖尿病薬メーカーが儲かる!
と残念ながらならないのです。

どの領域が今後伸びていくのかは、しっかり観察しなければなかなか分かりません。
予測するのは結構難しいです。
学生さん(特に質問をいただいた高校生のように若い人)は、注目した会社を経時的に観察することをオススメします。
2019年現在はすごく良い業績で、良い会社に見えるかもしれませんが、数年後には大きく変わっている可能性があります。


まとめ!!

今日の内容についてまとめていきます!

・Fラン大卒文系でもMRにはなれる!(ただし努力は必要!薬学部オススメ)
・外資では英語系学科卒は必要ないが、英語の能力は問われる!
・糖尿病領域は今後は下火になるかも・・・(観察大事!)


以上です!

今日はTwitterでいただいた質問について私なりの考えを記事にしました!
質問いただいた「高校生さん」ありがとうございました!
あなたのような、自ら行動を起こす人は多くはいないと思います。
とてもすごいことだと思いますよ!
応援しています!

今後ともよろしくお願いします。



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