MRの仕事(基礎・学生向け)

【学生向け】MRの仕事内容 詳細解説!

こんにちは!ゆうです!
今日はMRの仕事内容について細かく解説していきます。

過去にざっくり1日のスケジュールを解説した記事もあるので合わせてご覧ください!

MRは医師と面会する以外もたくさんの業務があります。
過去の記事では、ぼんやりとした説明だったので、今回はもう少し詳しく解説していきます!

就活で製薬業界(MR)を目指す方の参考になれば嬉しいです!

自社医薬品の説明会

まずは王道の説明会です。
「説明会」とは、パワーポイントなどを使って自社医薬品のプレゼンする時間のことです。
医師にあらかじめ15分〜30分ほど時間をもらい、プレゼンを聞いてもらいます。

普段は医師と個別に面談をすることにより自社医薬品を売り込んでいきます。
開業医、勤務医問わず、基本的に医師は多忙なので、面会に行っても話を聞いてもらえるかわかりません。(殆ど聞いていない医師も多い)

そこで企画するのが「説明会」です。
開業医であればお昼の時間、病院であれば夕方に自社医薬品を説明会することが多いです。
面会よりは医師も説明を聞く体勢になっているので、面会よりは効率良く自社医薬品の宣伝をすることができます。

ちなみに食事の時間にかかることが多いので、医師たちにはお弁当とお茶を提供してプレゼンを聞いてもらいます。
このお弁当はおよそ2000円ぐらいの普段自分では絶対に買わない高級弁当です。笑

大学病院などには、医局に所属している医師の数がハンパなく多いので、弁当もかなり多く準備する必要があります。
仮に2000円のお弁当を30個用意したら、それだけで経費は60000円かかります。
そのお金を使ってプレゼンできる時間は20分程度です。

短い時間で効果的なプレゼンをするために、事前に多くの準備をして説明会に臨みます!

医薬品卸会社での朝会

医薬品は医薬品卸会社を通じて医療機関へ納入されます。
MRは自社医薬品を自分の手で届けているわけではありません。

医薬品卸会社(略して卸といいます)の営業をMSといいます。
MRとMSの関係は過去の記事で紹介しているので、こちらを参考にしてください!

MSさんも医師や薬剤師と面会し、納入する医薬品の宣伝を行います。
MSはMRとちがい、数多くのメーカーの医薬品を取り扱っています。
医薬品の知識は浅くても良いので広く必要になってきます。

そのため、MSさん向けにも説明会を行うことがあります。
その説明会のことを通称「朝会」といいます。

医師に実施する「説明会」とMSさんに実施する「朝会」との違いは専門性です。

「説明会」は医師向けに実施するため、専門性が高いのが一般的です。
専門用語やデータなど中心に紹介していきます。

一方で「朝会」は対象がMSさんなので、より分かりやすく、シンプルに自社医薬品の特徴を紹介する必要があります。
MSさんに自社医薬品の特徴をワンフレーズで紹介してもらえるように、プレゼンの資料を構成します。

営業日報の作成

私が大嫌いな営業日報の作成は毎日の業務です。笑
会社によって使っているシステムや記載内容が異なると思いますが、
主に「面談内容」「提示した資料」「提供した論文」などを報告します。

正直めんどくさい仕事なのですが、医師との面会した内容をずっと覚えておくことは不可能なので
この業務は必須ですね。

講演会の企画・運営

こちらはかなり長期的な仕事になります。
「講演会」は色々な形式があって複雑です。
簡単にいうと、ある疾患に詳しい全国的に有名な医師を演者としてお招きし、自分の担当医師を対象に最新情報や、自社医薬品の使い方などを講演をしてもらうことです。

たとえばの話をします。

私の勤めている会社が糖尿病薬「血糖サガール」を新発売したとします。
新しい薬なので、まだ「血糖サガール」の効果や副作用の情報がしっかり認知されていない状況です。
そこで、自分の担当エリアの先生に、「血糖サガール」の特徴を理解してもらうために講演会を企画しました。
演者は「血糖サガール」の臨床試験に参加し、よく「血糖サガール」のことを理解しているA教授にお願いしました。
A教授により「血糖サガール」の特徴やどのような患者さんに使えばよいか、聴講した医師に詳しく講演いただきました。
結果、自分の担当エリアの医師に「血糖サガール」の認知度が向上し、安全に処方されるようになりました。

ざっくりですが、このような感じです。
企画から実施まで短くても半年、通常1年ぐらい前から準備を始めます。

色々な社内手続きや、社外手続きもあるため、かなり重労働です。
しかし、「講演会」は聴講者のニーズにハマれば、絶大な効果があります。

MRからの説明よりも、専門家からの説明のほうが納得性、信頼性が異なるからですね。

講演会の企画、運営はとても大変ですが、色々な人と連携して仕事をすることになりますし、自分も大きく成長できる仕事だと思います。

何より自分が企画した講演会が大成功したときは、とても充実感があります。

最後に

このようにMRは医療機関を訪問し、医師と面会するだけでなく、色々な企画や業務を日々おこなっています。

よくルート訪問だから楽でしょ?と言われることもありますが、毎日淡々と訪問を繰り返しているだけでなく、その背景には色々な業務を抱えながら、仕事をしているわけです。

色々な企画がある程度自分の裁量でできるのは、MRのやりがいでもあります。

今日はここまでです!
少しでもMRの仕事の理解が深まれば嬉しいです。

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