MRの仕事(基礎・学生向け)

学生向け・接待はあるのか?隠れてやってる?

こんにちは!ゆうです!
GWの10連休が終わり、信じられないくらい体が重いです。笑
今日連休明け初日だったわけですが、久々に憂鬱でした。笑

あまり引きずってもいられないので、また今日から頑張っていこうと思います。

さて、この記事では「MRと接待」について解説していきます。

内容的には就活生やこれから中途で製薬業界を目指す人向けです。
参考になれば嬉しいです!

MRの接待は禁止

結論から言うと、MRの接待は全面禁止になっています。
なのでお酒が苦手や、接待とかは堅苦しいと感じている人は安心してください。

「医療用医薬品製造販売業公正取引協議会」という複数の製薬企業団体からなる団体があります。
この団体は簡単に言うと、製薬業界の自主規制などルールを取り決めしている団体です。

2012年4月より接待禁止のルールが施行され、現在も接待は全面禁止になっています。

なぜ禁止になったか

ルールを策定した 「医療用医薬品製造販売業公正取引協議会」は以下のとおりコメントをしています。


創薬難度が高まる中、私共は、有効性と安全性が高い医薬品を、いち早く患者さんに安定して提供するという根源的な使命を果たすべく、日々果敢な努力を重ねています。
医薬品産業が社会から信頼され、将来にわたって存続し続けるためには、この様な活動がコンプライアンス徹底の下で行われ、国民に理解されなければなりません。
医薬品の選択は、品質・情報・価格に基づき、医療担当者が適正に判断して決定されるべきものであり、取引を不当に誘引する手段として、医療機関や医療担当者に、金品・サービスなどの景品類を提供するようなことがあれば、適正な選択を歪めることになります。


医療用医薬品製造販売業公正取引協議会 https://www.iyakuhin-koutorikyo.org/index.php

つまりは、ときには患者さんの命にかかわる薬の処方を接待によって誘引するのはやめましょう!ということです。(少し強引かもしれませんが・・・)

2012年4月以前も、「華美・過大」の接待は禁止!というルールでしたが、あまり機能せず全面禁止になった経緯があります。

私は接待の経験はありませんが、先輩MRの話を聞くと、今では信じられないくらいのことをしていました。

規制がないころは、1次会で高級フレンチを食べたあと、2次会ではキャバクラなどで接待。すべて製薬会社の経費で落としていたようです。
しかも1対1だけではなく、ときには医局ごと接待をすることもあったようです。
頻度もピーク時はかなり多かったようで、この頃のMRは日中の通常業務に加えて、接待があるのでかなりハードな業務だったと聞きます。
(この頃のイメージがMR=激務につながっているのでは?と個人的に感じます。)

接待できる場合もある

基本的に接待は全面的に禁止ですが、一部可能な場合があります。
それは「外部講師招聘勉強会後の飲食提供」です。

「外部講師招聘勉強会」とは、病気の診断や治療、薬物療法や手術療法などについて、社内に講師として招聘し解説いただく勉強会のことです。

MRは日々医師と面会を重ねることが仕事です。
医師と対話をするにあたって、自社医薬品の知識だけではなく、疾患などの周辺知識も必要になってきます。
知識習得のために、「外部講師招聘勉強会」を企画します。

この「外部講師招聘勉強会」のあとに、講師を務めていただいた先生へのお礼の意味で、食事を提供することが許されています。

ただ、以前のように無制限に接待ができるのではなく、「金額として2万円/人以下」まで、かつ2次会は禁止という制限があります。

頻度は少なくとも以前の接待ほどではなく、かなり少ないと思います。
私の場合だと、1年間で4回ぐらいです。
(会社や担当エリア、施設によって頻度は異なると思いますが・・・)

また、これはあくまで予想ですが、この「外部講師招聘勉強会後の飲食提供」も近い将来禁止になると思います。
いま業界は接待以外でもそのような方向に進んでいます。

接待が禁止になった今

そもそも接待を知らない世代なのですが、、、
前項の外部講師招聘勉強会後の飲食提供は経験があります。

接待に関して個人的にはいい面も結構あると感じています。

普段、診察室や医局では聞けない話ができたり、食事の場では医師も雰囲気が変わることが多いです。
「接待=癒着」となってしまうことは理解できますが、完全にはそうではないと感じます。
医師の「診療に対する本音」や、「MRに求めている本音」が聞けたりもするからです。

その本音を知ってるからこそ、製薬企業として、あるいはMR個人として、医療の役に立てる場面も少なからずあると思っています。

ただ今後は医師と食事をする場面はほぼ無くなってくると思うので、MR個人としては少し残念な気持ちですね。

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